~だいたい合ってるんだけど違う~
薬局で働いていると、
ときどき「惜しい!」と思う瞬間があります。
それは、薬の名前。
「オロタパジンありますか?」
「アムロピジン飲んどるんやけど…」
……だいたい合ってるんです。
でも、ちょっと違う。
もちろん、私たちにはちゃんと伝わっています。
「オロパタジンですね」と、心の中でそっと修正しています。
なぜか薬の名前は、少しだけ入れ替わったり、
似た形で覚えられていることが多いのです。
カタカナの薬の名前は、意味で覚えられないぶん、
音だけで記憶することになります。
そのため、どうしても少し入れ替わったり、
”惜しい名前”になりがちです。
そう考えると、市販の「ノドヌールスプレー」や「ガスピタン」などは、
名前だけでどんな薬か想像できる、なかなか秀逸なネーミングだなと思います。
実は私たち薬剤師も、苦労して覚えています。
薬学生の頃から、謎のカタカナのオンパレードを叩き込まれてきたので、
免疫があるといえばあるのですが……。
私なりにいろいろ工夫もしてきました。
今までで一番のヒットは、
「今日もコニーちゃん、紅美人」
(協和キリンのコニール、一般名ベニジピン)です。
市民の皆さんには少し不思議に聞こえるかもしれませんが、
薬局の方には「わかる!」と思っていただけるのではないでしょうか。
だから、少し違っていても大丈夫です。
むしろ「だいたい合ってる」ことがすごいのです。
今日も薬局では、
そんな”惜しい薬の名前”に出会いながら、
ちょっとだけ心が和みます。
会長コラム「水曜のつぶやき」第8回
会長のつぶやきコラム