会長コラム「水曜のつぶやき」第3回

   ~薬が足りないという現実~

最近、「薬がない」という言葉を耳にすることが増えました。

ニュースで報道されることもありますが、
実はそれは、私たち薬局の現場では”日常”になりつつあります。

処方箋を受け取り、在庫を確認し、

「……ない。」

その瞬間、心の中で小さく天を仰ぎます。

「よりによって、今日この薬ですか。」

もちろん、医師に悪気はありません。
ただ、タイミングというものがあります。

卸さんに電話をかけます。
少し期待しながら状況を説明し、在庫を確認してもらう。

「申し訳ありません。供給できません。」

受話器を置きながら、静かに(心の中で)涙です。

けれど、たまたま同成分のジェネリックを在庫していたときは、もうガッツポーズ。
(もちろん表情は冷静を保っています。)

薬が足りない時代。
それでも、足りないままで終わらせないために、
医師に相談し、卸に確認し、地域で在庫を融通し合う。

表には見えませんが、
電話や連絡のやり取りは毎日のように続いています。

薬が”足りない”時代に、
足りないままで終わらせないための工夫です。

私は会長として、
この地域で薬が途切れないようにすることも役目の一つだと思っています。

市民の皆さんへ。
もし薬局でお時間をいただくことがあれば、
その裏側で走り回っている薬剤師の姿を、少しだけ想像していただけたらありがたいです。

そして会員の皆さんへ。
今この状況だからこそ、
地域でつながっている意味があるのだと感じています。

薬が足りないという現実。
でも、知恵と連携は足りている。

そう言える地域でありたいと思います。