~30年前のあの頃へ~
週末、大学卒業後に最初に勤めた製薬会社の同期会がありました。
30年近くぶりの再会です。
あの就職超氷河期に、激戦の採用をくぐり抜けて内定をもらえたことは、
当時の私たちにとって大きな誇りでした。
入社後は、9か月間、東京・港区のウィークリーマンションで暮らしながら、
赤坂の本社で研修の日々。
東京タワーまでランニングしたり、恵比寿でボウリングをしたり、二子玉川で
バーベキューをしたり、六本木のマハラジャをのぞいてみたり。
全国から集まった、自称・最強就活戦士たちは、東京を思いきり満喫していました。
今思うと、夢のようだった。
若くて、楽しくて、無敵だった。
そして30年後。
「全然変わらないね」
自分に返ってくるブーメランを回避しながら、そんな言葉を交わします。
「そんなことあったっけ?」
「それ、私いた?」
覚えていたり、覚えていなかったり。
それでも、気づけば当時のあだ名で呼び合っていまいた。
そんな中、ひとりが、30年もの間保存してきた黄ばんだ紙の同期名簿を持ってきました。
「おぉー、懐かしい!」
みんなで覗き込みます。
ところが、小さな文字はぼやけてよく見えません。
30年ぶりの再会。
涙でぼやけた……ということにしておきます。
同期って、不思議な存在です。
学校の同級生とは、また少し違う。
同じ時期に就職活動をして、同じ会社を選び、同じ場所から社会人生活を始めた仲間。
その後は、それぞれ違う道を歩いてきたのに、30年たって再会すると、どこか人生を
共有しているような感覚があります。
みんなの話を聞きながら、
あのまま会社に残っていたら、私は今ごろ何をしていたんだろう?
自分の人生の選択に後悔はないけれど、
違う道を歩いた自分を想像してしまうのも、同期会ならではなのかもしれません。
こうして30年近くぶりに、みんなで集まる機会を作ってくれたことに、本当に感謝です。
「また今度」と言っているうちに、何年も過ぎてしまいます。
会いたい人には、会いたいときに会う。
後悔しないように。
会長コラム「水曜のつぶやき」第25回
会長のつぶやきコラム