会長コラム「水曜のつぶやき」第14回

 ~薬が白黒になったら~

中東情勢の悪化で、
石油製品の供給への影響が心配されています。

先日、インク不足の影響で、
ポテトチップスの袋が白黒になって販売されているというニュースを見ました。

それを聞いて思いました。
もし薬が白黒になったら・・・?

錠剤の色、
薬のシートの色、
インスリンの注射器の色、
吸入薬の色。

患者さんも薬剤師も、
実は色をかなり頼りにしています。

「あのピンクの薬」
「あの緑のシート」

そんなふうに覚えている方も多いのではないでしょうか。

もしシートが全部銀色になり、
錠剤も全部白だったら。

私はきっと間違えます。

患者さんも間違えます。

薬剤師も何度も確認することになるでしょう。

今回のことで、
石油というものが、
こんなところにも使われているのかと改めて驚きました。

軟膏の容器、
水薬の容器、
分包紙、
薬袋、
ビニール袋。

薬局の中を見回してみると、
石油製品だらけです。

軟膏の容器ひとつとっても、
当たり前に手に入る時代ではなくなるのかもしれません。

大学時代の実習では、
粉薬を一包ずつ薬包紙に包む練習をしました。

今ではほとんど見ることのない技術ですが、
もし分包紙や包装資材が手に入らなくなったら、
あの技術を発揮する日が来るのでしょうか。

・・・来ないことを祈ります。